AIを活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)では、とかく「AIによる全自動化」がイメージされがちですが、作業員がすでに身につけている技能、あるいは人が判断する方が明らかに優位な作業においては人の力を活用し、AIと補完しあうフローをデザインすることは多くの課題解決を迅速化させると思われます。とりわけ部品やラインが多品種にわたり、そのすべてにシステムを適用させることが困難な製造現場では有効です。このアプローチは、コンポジットAI『4CAS』がAIのプロセスをブラックボックス化せず、複数の制御系AIの連なりで構成されていることに依拠していますが、トヨタ九州とトライアートが共同開発した当システムは、まさに製造業というフィジカルな現場で人とAIが対等に協働する好例といえるでしょう。